近藤孝行、植木誠、仙台エリ、大浦冬華、佐藤利奈、安部慎二郎 (声の出演)加藤英美里 石毛佐和 諏訪部順一
開演前には前説的なラジオ番組「心配御無用(悩み無用?)」が諏訪部さん、石毛さんのDJでありました。久しぶりに諏訪部さんの「ご通行中の皆さ〜ん」が聞けましたw。
家賃もろくに払えない貧乏学生の鈴木は失恋したばかり。出会い系で知り合った女の子とメールしたりして日々を過ごしていたところ、先輩の注文した宅配ピザを届けに来た女の子が元カノにそっくりで一目惚れ。そのバイト先にはイケメン君もいて今度は大家さんもその男の子が気にいって、ピザの宅配を口実にお互い近づこうとするが・・・みたいな2時間の舞台です。
ステージに鈴木と先輩の部屋二つが左右に位置し、その二つの部屋で物語が進みます。
見所はなんと言っても主役近藤孝行さんの快演(怪演w?)。
近藤さん演じる鈴木は、単純で素直で行動早くてイイ奴、そしてきっと真面目なんだろうと思う。部屋の片隅でハーブと思い込みカイワレ育ててたり、メンズノンノをマネればカッコイイと思っていたり、とても妄想が激しかったり、メールの内容に一喜一憂したり、フェチだったり。そんな鈴木という人物像に、近藤さん本人が持つ近藤さんらしさ(とでもいいましょうか)があいまって、とても愛すべきキャラクターになっていました。「臭い・汚い・近藤」の3Kby植木さんw。
特に、近藤さんがネタを披露するシーンがあり、そこは笑い死にすること必至!!!もう常軌を逸しているというかよくシラフであんな言動がwww。とにかくすごいです。
舞台最前で展開する妄想シーンでは、近藤さんの歌うTOKIO(昼)やB’z(夜)が聞けましたw。それとグラサン&ファー付の白いコート姿とかw。最初は爆笑モノなのですが、見続けていると似合っているように見えてくるのが不思議w。
植木さんのちょっと下心ある先輩ぶり、仙台さんの残酷なまでの天真爛漫ぶり、大浦さんの強気だけど情にも流される大家さんぶり、佐藤さんの清楚・まさに理想の女の子ぶり、阿部さんのイケメン店員さんぶり、どれも見事にはまっていました。
唯一謎なのは、たった2-3シーンほどですが、時の神(であると自称する)男性が出てきてそれがホモかったところw。ストーリーと何ら関係ないように思え、でもインパクトだけは最強でした。
始終笑いっぱなしだけど、ほろ苦さある、今年一番笑えるに違いない舞台です。