ace(face to ace)シグネチャーモデル Caparison"SUSANOH" 徹底解剖2007楽器フェア 共和ブース(パシフィコ横浜)

共和商会さんとは14年にもなる付き合いで、素戔嗚はまだ聖飢魔IIだった98年に話をもらい作った。あと一年しか活動しないのに新しいギターの話を持ってきた共和商会さんにますますの信頼を寄せるaceさん。
名前の由来は素戔嗚尊からで、剣で薙払う感じと、漢字で書いたときもかっこいいから。
形状は、本当にaceさんが描いたもので、ミリ単位のこだわり。アーティストによってはメーカーがデザインすることもあるが、素戔嗚は本当のaceさんデザイン。
設計の基本はレスポールで、中央に膨らみのあるアーチドトップで、ネックが一体になっているセットネック。アーチドトップだと音が複雑に反響し、いい音に。セットネックだとネックからも全体の音の振動を感じることができる。ギターが肋骨の辺りに当たってその当たる部分を削ってあるギターもあるが、削ることにより音の響きを損なうし、ステージだと痛みも感じないそう。
レスポールは未完成な楽器だけどそこに魅力があるというaceさん。
素戔嗚のコントロール(配線)はaceさんのアイデアによるものだが、ギター職人さんにとっても難しい構造。でもそのスイッチのON・OFFによりゴリゴリした音とクリーンな音の切り替えを楽に行うことができ、ボーカルやコーラスがあっても演奏に集中できるというライブ中心に考えられた配線。
その違いを実演したとき音量を上げようとしたが、隣のブースが偶然にもゼノン和尚のベースでお馴染みatelierZで「石川君にうるさかったよと言われると…」と遠慮がちなaceさんw。

アームが付いてない(?)そうですが、チョーキングでピッチがずれるのを避けるため、付いてないらしい。

ボディー横の黒い線の理由。aceさんが手首にイボイボ付けたりロンドンブーツを履いていた若かりし頃、キッスのコピーもやっていたが、ヴァンヘイレンがデビューしすごく衝撃を受けエディー・ヴァンヘイレンのギターのデザインを真似しようと思い、当時エディーはテープを貼ってその上からペイントしテープを剥がすことで模様を出していたが、aceさんはペイントとか面倒なのでそのままテープを貼った。正面から見るといい感じだったが、テープの端をサイドで止めるとカッコ悪いので、サイドにラインのように黒のテープを貼った。これが始まりで、今でもそのデザインを残している。テープ貼ってるだけなのに珍しい構造と思われたり、かつて(アリアプロIIのとき?)は名古屋であんぱんギターとあだ名されていたこともある。
aceさんのギターといえばアンジェラスだが、海外からの注文もあり結構人気があるとか。ボディーを白にして欲しいという人もいたが、共和商会さん的に断ってるらしい。

ニューアルバムのレコーディングがなんと昨日終わったそうで、自身でもすごい作品になったらしく、放送局に持っていったらその放送局の人にこれはすごいと絶賛されたそう。明日から東北ツアーでエンリケさんのバンドとだそうです。

最後にギター選びについて、最初の直感も大事にした方がよい、いくら性能のよいギターでもデザインがきにいらなければ気分が入らないし、ランクが下でも気に入って弾き込んでいけば楽しい音になって出てくると思います、そのギター選びの選択肢にaceさんシグネチャーモデルが入ってくれればうれしい、というような話でした。
一時間弱でしたがなんだか勉強になるひとときでした。



ここでお詫び!aceさん1日店員のエントリの写真は素戔嗚ではなくアンジェラスでした、すみません。今日の写真が本日実演の素戔嗚です。